英検準2級のライティングでは、よくあるミスを回避することでスコアを大きく向上させることができます。以下では、ライティングでありがちなミスとその解決法を紹介します。これを意識するだけで、文章の質がぐんと上がります。
1. 主語・動詞の一致ミス
よくあるミス
主語と動詞の数が一致しないミスが多いです。
- 例: People likes to travel.(間違い)
- 修正: People like to travel.(正しい)
解決法
- 動詞を選ぶときに、主語が単数か複数かを確認する習慣をつける。
- 単数主語(he, she, it など)には動詞に -s を付ける。
- 例: He likes music.
- 複数主語(they, people, students など)には動詞の原形を使う。
- 例: Students enjoy sports.
2. 冠詞(a, an, the)の使い方ミス
よくあるミス
冠詞の使い忘れや間違いが頻出します。
- 例: I want to buy book.(間違い)
- 修正: I want to buy a book.(正しい)
解決法
- a / an は「不特定の1つ」を指すときに使う。
- 例: I saw a dog in the park.
- the は「特定のもの」を指すときに使う。
- 例: I saw the dog near my house.
- 母音(a, e, i, o, u)の音で始まる単語には an を使う。
- 例: an apple, an idea
3. 時制のミス
よくあるミス
文中の時制が一貫していないミスです。
- 例: Yesterday, I go to the park.(間違い)
- 修正: Yesterday, I went to the park.(正しい)
解決法
- 時制を示す時間表現(yesterday, now, tomorrow など)を見て、動詞を適切に変える。
- 現在形: I go to school every day.
- 過去形: I went to school yesterday.
- 未来形: I will go to school tomorrow.
- 一つの文章で時制を統一する。
4. 語数不足や語数超過
よくあるミス
英検準2級では50~60語の制限がありますが、語数が足りなかったり多すぎたりすることがあります。
解決法
- 対策1: 書く前にエッセイの構成を決め、意見、理由1、理由2、結論を簡単にメモする。
- 対策2: 短い文や単語を足して語数を増やす。
- 例: Recycling is important.(短すぎる)
- 修正: I think that recycling is important because it helps protect the environment.
- 対策3: 冗長な表現を減らす。
- 例: I think that it is really, really important to study English every day.(語数超過)
- 修正: I think that studying English every day is important.
5. 語彙の誤用
よくあるミス
意味を正確に理解していない単語を使ってしまう。
- 例: I enjoyed to watch the movie.(間違い)
- 修正: I enjoyed watching the movie.(正しい)
解決法
- 単語の用法(どの前置詞や動詞の形が必要か)を確認する。
- 例: enjoy の後は動名詞(-ing)を使う。
- 正しい: I enjoy playing soccer.
- 例: enjoy の後は動名詞(-ing)を使う。
- 余裕がないときは、無理に難しい単語を使わず、簡単な表現を選ぶ。
- 例: utilize → use
6. 具体例の不足
よくあるミス
理由を述べる際に具体例を挙げないため、説得力が弱くなる。
- 例: Recycling is important because it is good.(不十分)
解決法
- 具体例を加えることで、理由に説得力を持たせる。
- 修正: Recycling is important because it helps reduce waste. For example, recycling paper saves trees.
7. つながりのない文
よくあるミス
文と文が繋がらず、全体の流れが悪い。
- 例: I like studying English. English is fun. It is important.(バラバラ)
解決法
- 接続詞を使って文と文を繋げる。
- 修正: I like studying English because it is fun and important.
- よく使う接続詞
- 理由を説明する: because, since
- 追加する: and, also, moreover
- 対比する: but, however
8. 単数・複数のミス
よくあるミス
単数形と複数形を混同する。
- 例: Many student like this book.(間違い)
- 修正: Many students like this book.(正しい)
解決法
- 数量を示す単語(many, a lot of, several など)の後は複数形を使う。
- 例: There are many flowers in the park.
- 動詞と一致するように主語を確認する。
9. スペルミス
よくあるミス
スペルミスは採点時に減点される可能性があります。
- 例: Enviroment(間違い)
- 修正: Environment(正しい)
解決法
- よく出る単語(important, environment, communication など)をリスト化し、定期的に確認する。
- 書き終わった後にスペルを見直す習慣をつける。
10. 結論の書き忘れ
よくあるミス
結論をまとめずにエッセイを終わらせてしまう。
- 例: Recycling is important because it helps reduce waste.(不完全)
解決法
- 「That’s why」や「For these reasons」 で結論を締めくくる。
- 修正: That’s why I think recycling is important for the environment.
まとめ
ライティングのよくあるミスを回避するには、以下を意識しましょう。
- 主語と動詞の一致を確認する。
- 冠詞や時制の正しい使い方を習得する。
- 理由と具体例を加える。
- 簡単な構文と語彙で正確に書く。
- 書き終えた後に必ず見直しをする。
これらを意識しながら練習を重ねることで、より良いエッセイが書けるようになります!
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