長文読解が苦手な場合、段落ごとに要約する練習が非常に有効です。要約することで文章の要点や筆者の意図を把握しやすくなり、内容を素早く理解できるようになります。以下に、段落ごとの要約練習法の具体的なステップをご紹介します。
1. 段落ごとに「主題文」を探す
多くの段落には、その段落の主題や要点を表す「主題文(トピックセンテンス)」があります。通常、主題文は段落の最初や最後に置かれることが多いため、そこに注目して要点を素早くつかみましょう。もし見つけにくい場合は、段落全体をざっと読み、その内容を一言で表すようにすると良いです。
- 例:「This new technology has many advantages.」という文が段落の冒頭にあれば、その段落では新技術の利点について説明されていると予想できます。
2. キーワードや重要なフレーズを見つける
段落内で繰り返し使われている単語や、強調されている表現に注目しましょう。これらのキーワードやフレーズは、その段落の内容を象徴する重要な要素です。キーワードを押さえることで、どんな内容が書かれているのかを短い言葉でまとめやすくなります。
- 例:例えば「environmental impact」「reduce emissions」などのキーワードが出てきた場合、その段落は「環境への影響」や「排出量削減」に関連していると考えられます。
3. 自分の言葉で短くまとめる
段落の内容を一度理解したら、自分の言葉で短く要約してみましょう。1~2文で表現するよう心がけ、「この段落は○○について述べている」といったシンプルな形でまとめます。自分の言葉で要約することで、内容の理解が深まり、記憶にも残りやすくなります。
- 例:「この段落は新しい技術の利点を説明している」とまとめると、後で見返したときに内容がわかりやすくなります。
4. 各段落の要約を積み重ねて全体を把握する
文章全体を理解するためには、段落ごとの要約を積み重ねていくことが効果的です。各段落の要約を順に読み返しながら、文章全体の流れや筆者の意図を整理しましょう。特に英検準2級のような長文問題では、段落ごとに内容が少しずつ進んでいくため、要約を順に並べると全体のテーマがつかみやすくなります。
- 例:文章の流れが「課題の提起→解決策の提示→利点の説明→結論」となっている場合、どの段落がどの部分に該当するかが整理しやすくなります。
5. 要約した内容で設問に答える
段落ごとに要約しておくと、設問に対する答えを見つけやすくなります。多くの設問は特定の段落や情報に基づいているため、どの段落でその内容が述べられていたかをすぐに思い出せます。要約を見返しながら設問を解くことで、時間を短縮でき、正確に答えられるようになります。
6. 練習として要約ノートを作る
普段から長文を読んだ際には、要約ノートを作る習慣をつけると良いです。以下のようにまとめると、後からの復習にも役立ちます。
- 段落番号:1、2、3など
- 要約内容:1文程度で段落ごとの内容をまとめる
- 重要キーワード:段落内でよく使われている単語やフレーズ
要約ノートを作ると、文章構成を把握する力や重要な情報を抽出する力が養われ、長文読解に対する苦手意識が少しずつ減っていきます。
7. 要約練習に役立つ素材を使う
英検準2級の過去問や模擬問題、英語のニュース記事や短めのエッセイなどを使って練習すると良いでしょう。特に英語ニュースは、要点を押さえて書かれているため、要約練習にぴったりです。
・おすすめ教材:DMM英会話 デイリーニュース 無料でつかえて音声も聴けます。英検準2級は、サイト右上のアイコンからLevel 5の記事を選択するとよいでしょう。気になる記事から読んでみてください。
8. 段落ごとに要点を確認する癖をつける
普段の練習から段落ごとに「何について書かれているか?」を確認する癖をつけると、試験本番でも自然と内容を把握しやすくなります。文章全体を読み終わってから内容を理解しようとするのではなく、段落ごとに確認しておくことで、スムーズに解答が進みます。
このように、段落ごとに要約する練習を積み重ねることで、文章の内容を効率的に理解できるようになり、長文読解の苦手意識が軽減されます。ぜひ試してみてください。
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