リスニング練習でスピードを上げずに聞き取る練習は、特に初心者や聞き取りが苦手な方にとって効果的です。通常の速度の英語音声を使い、確実に内容を理解し、聞き取れる部分を増やしていく方法を以下に紹介します。
1. スクリプトを活用して反復練習
音声とスクリプトを併用することで、音と文字の一致を確認しながら練習します。
1. 最初に音声だけ聞く
初めに音声を聞き、聞き取れる単語やフレーズをメモします。
全体の内容を大まかに理解することを目指します。
2. スクリプトを確認しながら聞く
聞き取れなかった部分をスクリプトで確認し、内容を理解します。
スクリプトを読みながら音声を聞くと、音の繋がり(リエゾンなど)やイントネーションが把握しやすくなります。
3. 音声を繰り返し聞く
スクリプトを手放して、音声だけで再度聞き取れるか確認します。
繰り返すことで、特定のフレーズや表現に慣れていきます。
2. シャドーイング(音声に続いて発音する練習)
シャドーイングは、リスニング力を高める効果的な練習法です。音声に合わせて発音することで、英語のリズムや音の特徴を体で覚えます。
1. 通常の速度で音声を聞く
まず音声を1~2回通して聞き、内容を把握します。
2. フレーズ単位でシャドーイング
音声を一時停止しながら、短いフレーズごとに繰り返し発音します。
聞き取れない部分はスクリプトを確認してから再度挑戦します。
3. 全体を通してシャドーイング
慣れてきたら、スクリプトを見ずに音声の後に続いて発音します。
完璧に発音する必要はなく、リズムやイントネーションを真似ることがポイントです。
3. ディクテーション(書き取り練習)
ディクテーションは、音声を聞いて内容を一言一句書き取る練習です。集中力と正確さが鍛えられるため、ゆっくりとした音声でも効果があります。
1. 短い音声を選ぶ
1分程度の短い音声を使います。長すぎると疲れるため、初めは短いものを選びます。
2. 1フレーズずつ止めながら書き取る
再生と一時停止を繰り返しながら、聞こえた単語やフレーズを書き取ります。
3. スクリプトで答え合わせ
書き取った内容をスクリプトと照らし合わせ、間違いや聞き取れなかった部分を確認します。
4. 聞き直して改善
スクリプトを見た後にもう一度音声を聞き、聞き取れなかった部分を集中して練習します。
4. 内容をイメージしながら聞く
聞き取る際に、頭の中で映像や状況をイメージすることで、理解が深まりやすくなります。
1. 音声のテーマを把握する
音声のタイトルやトピックを事前に確認し、話の内容を予測します。
2. キーワードに注目する
話の中で出てくるキーワードや、繰り返される表現に集中します。
3. 状況を頭の中で再現する
聞きながら「どんな場面か」を想像することで、内容をより深く理解できます。
5. 短くて簡単な音声を反復して聞く
ゆっくりした音声や短い音声を繰り返し聞くことで、英語の基本的なリズムやフレーズに慣れます。
おすすめ素材:
英語の童話や絵本の朗読
英検準2級のリスニング教材の短い会話問題
NHKラジオ英会話(初心者向け)
ポイント:
1つの音声を何度も聞き、完全に内容を理解するまで繰り返します。
毎回新しい音声を聞くよりも、同じ音声をじっくり練習する方が効果的です。
6. 聞き流しではなく「集中して聞く」
スピードを上げずに聞く場合、聞き流しではなく、短時間でも集中して聞くことが重要です。
方法:
音声を聞く際に、背筋を伸ばし、周囲の音をシャットアウトできる環境で練習する。
最初の5~10分は全力で聞き、集中力が切れたら一旦休憩。
聞き取れない部分があれば、スクリプトで確認しながら進める。
7. 毎日少しずつ練習する
リスニング力は継続的な練習で向上します。1日30分を目安に、毎日取り組むことを目標にしましょう。
具体例:
朝:通勤・通学中に英語の音声を聞く(5~10分)。
昼:短いスクリプト付き音声を使ってディクテーションを1問(10分)。
夜:シャドーイングを3~5分。
おすすめ素材
1. 英検準2級の公式過去問(本番形式に慣れる)
2. NHKラジオ英会話(初心者から中級者向け)
3. TED-Edの短編動画(字幕付きで学習)
4. 英語ニュースポッドキャスト(BBC Learning Englishなど)
これらの方法を継続することで、スピードを上げずに聞き取る力を着実に向上させることができます。焦らず、少しずつステップアップしていきましょう!
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